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親父の家政婦だった女 第五十話

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「待て待て待て」
「いかがなさいました」
「さっきから、『健一様の負けです』ばかりじゃないか。どうやったら勝てるんだ」
「はい。『だめです』で我慢できれば健一様の勝ち、『どうぞ』で射精できれば健一様の勝ちです」
「なるほど」
「健一様が射精なさるまで、何度かこのゲームを繰り返し、最終的に勝ち負けの合計回数で勝負が決まります」
「なるほどなるほど」
 要約すれば、俺は射精するかしないかのギリギリの所までマスターベートして、「出そう」と云えばいいということのようだ。それで西岡に「だめです」と云われれば我慢する、「どうぞ」と云われれば射精する。これで勝ち負けが決まるのだから、勝ち目は五分五分のようだった。

 一つだけ念を押しておくことにする。
「西岡、一つ確認させてほしい」
「はい」
「このゲーム、最終的に俺が負けたら、どうなる」
「どうもなりませんわ。ただ、一つ、西岡から提案をさせていただきます」
「それを受け入れるも拒むも俺が決めていい提案だな」
「はい」
「そして、俺が勝ったら……」
「明日からの二十日間、貞操具なしの生活をお約束しますわ」
 西岡は再びはっきりと明言した。これだけ念を押しておけば大丈夫だろう。
「わかった。そのゲーム、受けて立とう」
「はい、では、よろしくお願いいたしします」
 西岡は腰の前に両手を重ねて深く一礼した。

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右斜め下

Author:右斜め下
人が苦しむ物語が好きなんだけど、苦しんでいれば何でもいいってわけでもない。
自分でも「こういう話が好きです」と一言で言えないから、好きな話を自分で書いてしまおうと思った。
SとかMとかじゃないんだ。でもどっちかっていうとM。

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