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[T13] まとめtyaiました【聖トリニティ退魔士会 第二十三話】

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聖トリニティ退魔士会 第二十三話

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 いや、性感帯と云うのは違うのかもしれない。俺の手は、山下さんの両手に包まれて、めいっぱいの愛を感じていた。全身が抱きしめられたときに感じる愛の幸せ、そのミニアチュールを、手のひらを通じて山下さんが俺に与えてくれているのだと思った。そう思ったら、俺が何の反応も返さないのが悪いような気がした。俺は身体を横に向けて、俺の片手を包んでいる山下さんの手のひらへ、もう一方の手を添えて握り返した。細くて、なめらかで、少し冷たくて、暗闇でも手を握り合っているだけで美しいとわかる手だ。
 次の瞬間、手に吐息がかかるのを感じた。山下さんが俺のベッドに頭まで入れて、手を握っている結合部に息を当てているのだとすぐに分かった。
 ちゅぱ、と音がして、指先に熱い熱い刺激が走った。彼女が俺の手に接吻したのだ。熱い唇が俺の指先に触れては離れ、触れては離れて、ちゅっ、ぽっ、ちゅっ、ぽっと、妖しい、しかし小さな小さな音を立てた。
 こういう場面では理性が吹き飛ぶのがお約束だと思っていたが、なぜか俺の理性は吹き飛ばなかった。むしろ、『彼女は何を意図してこの行為をしているのか、俺がそれに正しく応えるためにはどうしたらいいのか』ということを理性が真剣に検討していた。
 俺は接吻されていない方の手を彼女の頬に当て、頬から首筋へと愛撫した。彼女は鼻から「ん」と小さな声を漏らした。俺が首筋を愛撫すればするほど、彼女は身を深く乗り出して手のひらに激しく接吻した。
 不意に彼女の指先が、布ごしに俺のペニスの先端に触れた。ギンギンに張りつめた風船を細い針先が突くように、今にもペニスが破裂しそうなほどの快感が走った。同時に、俺が勃起していることが山下さんに知られてしまったと思った。

 山下さんは俺の寝ているベッドから身体を引き、自分の布団に戻ってしまった。俺の手を握っていた手は離れ、俺が撫でていた頭も離れていってしまった。激しい喪失感が俺を襲った。
 横を見ると、山下さんの布団が窓からの月明かりに照らされていた。彼女は俺の横の布団の中に完全に戻ってしまったわけではなかった。彼女自身は布団の中に入りながらも、布団を半分めくり、俺が入る隙間を開けてくれているように見えた。布団の隙間からのぞく白い牧師服、さらにそのほんの小さな隙間からのぞく白い脚が、月光に照らされてやけに艶めかしく映った。表情までは見えなかったが、山下さんがにっこり笑って俺に手招きしてくれているように見えた。
 俺は無言で身体を起こし、ベッドを下りて山下さんの布団に入ろうとした。が、どこかで理性がブレーキをかけたのだろうか、少し彼女から距離を置いたところに身を置いてしまった。俺は布団からはみ出していた。
 山下さんの腕が俺の身体を抱き寄せた。まるで『あなたはここにいていいの』とでも云ってくれるように、『もっと近くに来て』と云ってくれているように、彼女の両腕が俺を布団の中へと導いてくれた。俺は彼女に密着した。暖かい布団の中で、俺たちは抱き合った。お互いの存在を確かめ、お互いの存在を肯定し合うような、愛に満ちた抱擁だった。
 口づけを交わし、抱きしめあい、互いの背中を愛撫して、また飽きるまで口づけを交わした後、山下さんは俺の服の前のボタンを開けはじめた。肌が露わになっていく。女性に服を脱がされるなんてどこか恥ずかしいような気がしたが、拒むのもどうかと思ったのでされるがままにしていた。
 俺の服の前が開き、お返しに彼女の服の前のボタンも外す。彼女もまた服の前を開かれるのを拒まなかったが、俺がボタンを外している間彼女は俺の肩を撫で、胸を撫で、腹筋を撫でて、手を下腹部に滑らせていった。俺はボタンを開けながら、彼女の手の滑らかな動きに翻弄されていった。
 彼女の指は、俺を感じさせることだけのために動いていた。俺が彼女の服のボタンをすべて外し終えたとき、彼女の指はすでにペニスに絡みついていた。俺が彼女の体を愛撫する暇もなく、俺は手だけで登り詰めさせられていた。
 彼女は仰向けになり、仕草だけで俺に上になるように指図した。俺は女の腰を膝で跨いで、覆いかぶさるようにして、布団に両手をついて体重を支えた。ますます俺は女の体を愛撫できず、女は俺の身体を好きなようにまさぐった。山下さんはいよいよ露骨にペニスに指を巻き付け、上下に動かした。先走りを亀頭全体に広げ、くるくると円を描くようにして亀頭を撫でた。俺は女の上でただ悶えることしかできなかった。

 そうこうしているうちに、射精感がこみ上げてきてしまった。この時俺は呑気にも、『ああ、このまま手で逝かされちゃったら恥ずかしいなあ、俺も少しは彼女をアンアン云わせて、しっかり繋がってから射精できればよかったのになあ』などと考えていた。まさかこれが壮大に仕組まれた罠だとは、夢にも思っていなかった。

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Author:右斜め下
人が苦しむ物語が好きなんだけど、苦しんでいれば何でもいいってわけでもない。
自分でも「こういう話が好きです」と一言で言えないから、好きな話を自分で書いてしまおうと思った。
SとかMとかじゃないんだ。でもどっちかっていうとM。

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