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[T14] まとめ【親父の家政婦だった女】

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親父の家政婦だった女 第二十八話

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 西岡の部屋にはまだ灯りが付いていた。何を云われるかとびくびくしながら、一方、何をしてもらえるかとドキドキしながら、俺は西岡の部屋のドアをノックしたが、返事はなかった。三度ばかりノックをしても返事が無いので、「西岡、俺だ、入るよ」と声をかけてそっとドアを開けた。西岡は部屋にいたが、机に肘をついて居眠りをしているようだった。座布団も敷かずに床の上に正座を斜めに崩して座り、左肘を突いて右手はボールペンをとり落としている。机の上には帳簿が広げられていた。西岡はいつもの通り白のブラウスに黒のタイトスカートの上下で、俺はこれとエプロン以外の服装を見たことがなかった。
 家計簿をつけながら、気が緩んで眠ってしまったらしい西岡を見て、普段の有能な姿との対比に、思わず頬が緩んだ。何となく、声をかけて起こしてしまうのがかわいそうな気がした。無防備な姿が可愛らしくてじっと見ていたら、素足に何も履いていない右足の足首に細い金の鎖が巻いてあるのに気がついた。鎖には小さな鍵がぶら下がっていて、見間違いでなければ、俺の貞操具の鍵である。さっきまでは首から下げていたはずの金鎖である。西岡の首元を見ると、そこには金鎖は無く、それでほとんど確信した。足首に着けている鎖の鍵は、俺の貞操具の鍵である。気が付いたら俺は、西岡の右足首の鎖に手を伸ばしていた。

 これは、魔が差したとしか云いようがない。さもなければ西岡自体が悪魔のような女だということになるかもしれない。とにかく俺は、西岡の眠りがどれほど深いものか浅いものかを考えずに、今、貞操具の鍵を自分の手に握ることができるという観念にのみ支配されて、西岡の足首に巻かれた細い金鎖を外すべく、西岡の右側にしゃがみ込んで、足首に手を伸ばしていたのである。
「ん……」
 西岡の喉から声が漏れて、俺は飛び上がらんばかりに驚いた。心臓はばくんばくんと強く打っている。家政婦の足下にしゃがみ込んで足首に手を伸ばした体勢で、「ん」の一言で完全に動きを止められてしまった。早く何でもない姿勢に戻らなければならないという焦燥と、逆に、早く鍵を取ってしまいたいという焦燥とがせめぎあって、結局身動きが取れないのであった。

 俺は意を決して、鍵を取る方を選んだ。後から思えば、ここでどうして鍵を取ることを諦めて元の姿勢に戻ることを選ばなかったのか、悔やんでも悔やみきれないところであるが、やはり魔が差したとしか云いようがないだろう。長期間に亘る禁欲と、絶え間なくシャツの内側で布地に触れて疼く乳首の刺激とで、正常な判断を失っていたに違いなかった。

 足首の金鎖には、ネックレスによくあるような非常に細かいジョイント金具が付いていて、その金具が鎖のどの位置にも留められるようになっていた。それで、ネックレスにも、アンクレットにもできるように長さが調節できるのであった。しかしアンクレットにするにはちょっと鎖が長すぎるのであって、西岡の細い足首に巻いた鎖の端はかなり長く余って垂れ下がっていた。このジョイントを外さないことには鍵を得ることはできない。しかるに西岡の素足に触れずに金具を外すのは困難を極めた。ならば逆に、と考える。鍵を足首から外さずに、俺の貞操具を鍵の方へ近付けて解錠してはどうか? それはもっと難しかった。居眠りをしている西岡にズボンを脱いで覆い被さり、下半身裸で抱きつくような姿勢にならないことには、足首の鎖の鍵を股間の南京錠に刺すことは不可能である。

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Author:右斜め下
人が苦しむ物語が好きなんだけど、苦しんでいれば何でもいいってわけでもない。
自分でも「こういう話が好きです」と一言で言えないから、好きな話を自分で書いてしまおうと思った。
SとかMとかじゃないんだ。でもどっちかっていうとM。

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