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親父の家政婦だった女 第三十話

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 黙り込んでしまった俺に、西岡は手錠を差し出した。
「ご自分で後ろに着けてください」
 逆らう気はもう起きなかった。受け取った手錠を、片方の手首にはめ、後ろに回してもう一方にもはめる。はめてから、どうしてこんなに従順になってしまったろうと自問した。最初はあんなに抵抗のあった手錠が、貞操具からの一時的解放のために必要な手続きと知ってからは、すんなりと受け入れることができたのである。
「ズボンを脱ぎましょうね」
「う、うむ」
 西岡の言葉遣いがいつの間にか主に対するよりも、子供に対する口調に近くなっていることに気づいたとしても、それを指摘する余裕はなかった。
「お布団の上に座りましょうか?」
 西岡の部屋の隅に布団が敷いてあった。西岡は後ろに手錠の掛かった俺の肩を支えるようにして、西岡の布団の上に俺を座らせた。人間というのは意識せずによく手を使っているもので、後ろ手錠の状態では地面に座ったり立ったりという動作が非常に困難であることを知った。平らな布団の上にぺたんと座らされた俺は、ここから立ち上がろうと思ったら、ゆっくりやれば何とか立ち上がれるだろうが、もしそれを西岡に制されたら決して立ち上がることはできないだろうと思われた。

 座っている俺の目の前に西岡がしゃがみ込んだ。まるで子供に目線の高さを合わせる母の体勢である。
「さて、健一様」
「何だ」
「前にも勝手に鍵を開けようとなさったことがありましたね」
「いや、その、あれは」
「今回は二度目で、しかも、寝込みをこっそりだなんて、ちょっと感心できませんね」
「うぐ」
「お仕置きとして、今回は貞操具の鍵を開けて差し上げません」
「えっ」
 いくら何でも手錠までしておいてさすがにそれはないだろう。
「……というのは、さすがに楽しみになさっていた健一様に申し訳ないので、」
 少しほっとする。しかし次にどのような譲歩案が出てくるのか気が気ではない。
「一つゲームをしましょう」
「ゲーム?」
「はい、手を使わないで、五分以内に、この南京錠の鍵が取れたら健一様の勝ち、取れなかったら健一様の負けですわ」
 そう云って指さすのは西岡の右足首に巻き付く細い金の鎖。やはり貞操具の鍵だったらしい。
「勝ったらどうなるんだ」
「健一様が勝たれたら、普通に気持ちいい方法でイかせて差し上げます」
「負けたら?」
「普通でなく気持ちいい方法でイジメて差し上げますわ」

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右斜め下

Author:右斜め下
人が苦しむ物語が好きなんだけど、苦しんでいれば何でもいいってわけでもない。
自分でも「こういう話が好きです」と一言で言えないから、好きな話を自分で書いてしまおうと思った。
SとかMとかじゃないんだ。でもどっちかっていうとM。

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